今日のポイント

16日のアメリカ市場では、AI(人工知能)向けデータセンター企業の「借金」への不安が再び強まり、ナスダック総合指数が2.1%下がりました。一方、中東の緊張が続く原油は、WTIが1バレル101ドル台、北海ブレントが109ドル台まで上がっています。東京市場は前日の急落から7営業日ぶりに大きく反発しましたが、週明けは米国株安の影響を受けやすい状況です。

今日の羅針盤(Compass Insight)

今日のキーワードは「AIの借金とエネルギー高の二重苦」です。米国では、AI向けの計算設備を貸し出すコアウィーブの社債や信用リスクへの不安が広がり、ハイテク株がまとめて売られました。前日に「金利が下がって一息」と見えた流れは1日で逆戻りし、ナスダックは2.1%安となりました。

もう一つの重しが物価です。米国の9月の消費者物価は前年比3.7%上昇と予想を上回り、ウォーシュFRB議長は10月27〜28日の会合で利上げするかどうかについてはっきりした合図を出しませんでした。原油高が物価を押し上げ、それが金利高を招き、借金の多い企業の株価を圧迫する——今週の相場はこの連鎖で動いています。

家計への影響で見ると、原油(WTI)が1バレル101ドル台、ドル円が1ドル=158円台という組み合わせは、日本ではガソリン代や電気・ガス代、輸入食品の値段を押し上げる方向に働きます。新NISAなどで米国株やハイテク株の投資信託を持っている方は、値動きが大きい局面が続く可能性があります。

短期的には、週明けの東京市場が16日の反発を保てるか、そして10月末の米FOMCで利上げがあるかに注目です。中長期では、AI関連企業が借金に見合う利益を出せるのか、決算での「答え合わせ」と、ホルムズ海峡の通航が落ち着くかどうかが大きな分かれ目になりそうです。

今日のニュース

日本

世界

  • ホルムズ海峡周辺では、英国の海事機関UKMTOによると今週だけで12隻が攻撃を受けたと報告されています。イラン革命防衛隊は海峡を支配していると主張しましたが、米中央軍はこれを否定しています。
  • イランのペゼシュキアン大統領は16日、核兵器を求めていないと述べ、対話の用意があると表明しました。

アメリカ

  • トランプ大統領は、ウクライナがロシアの製油所への攻撃を再開したことを「恥ずべきこと」と批判し、世界の石油価格を押し上げるだけだと述べました。
  • 14日に発表された9月の消費者物価指数は前年比3.7%上昇と予想(3.6%)を上回りました。ガソリンなどエネルギー価格の高騰が主な要因で、FRBへの利上げ圧力になっています。
  • AI関連株の売りが広がり、ナスダック総合指数は2.1%安の2万6140.03で取引を終えました。

ヨーロッパ

  • ブリュッセルのEU首脳会議が16日に閉幕しました。ゼレンスキー大統領は来年に向けて700億ユーロの追加支援を要請し、首脳らはロシアが全面侵攻を続ける限り制裁を維持する姿勢を確認しました。
  • 次期の長期予算は前進がなく、11月26日に特別首脳会議が開かれます。中国からの化学品・機械の輸入に対し、関税などの貿易防衛策の準備を欧州委員会に求めました。
  • ゼレンスキー氏はトランプ氏との関係が冷え込むなか、欧州首脳を「真のリーダー」とたたえました。

経済とお金の動き

世界の経済と原油・相場

指標 水準(10月16日終値など) 前日比
NYダウ 5万2002.41ドル -175.28ドル(-0.3%)
S&P500 7659.44 -84.62(-1.1%)
ナスダック総合 2万6140.03 -572.99(-2.1%)
日経平均株価 6万5324.29円 +898.34円(+1.39%)
TOPIX 4066.00 +66.66(+1.67%)
WTI原油 101.41ドル/バレル +3.44ドル(+3.5%)
ドル円 158.02円(ECB参照レート、10月16日) —

原油は、北海ブレントが16日に一時1バレル110ドルに達し、109.86ドルで取引を終えました。ホルムズ海峡での攻撃に加え、ウクライナがロシアの製油所への攻撃を続ける姿勢を示したことが材料です。WTIも101.41ドルまで上昇しました。エネルギー高は世界の物価を押し上げ、各国の利上げ圧力にもつながっています。

アメリカの経済

米国では「物価が下がりきらない」ことがはっきりしてきました。9月の消費者物価は前年比3.7%、卸売物価は6.3%上昇と2022年以来の大きさです。10年国債利回りは週末時点で5.1%前後と高い水準にあります。ウォーシュ議長は10月の利上げについて手の内を見せず、市場は月末のFOMCまで神経質な展開が続きそうです。セクター別ではテクノロジーが3%超下落した一方、エネルギーは約2.5%上昇と明暗が分かれました。

日本の経済

日経平均は、前日の3318円安からの買い戻しで7営業日ぶりに反発しました。半導体関連が中心で、東京エレクトロン1銘柄で日経平均を約134円押し上げています。ただ、その後の米国でハイテク株が再び売られたため、週明けは反落から始まる可能性もあります。円は1ドル=158円台と円安水準が続いており、輸入物価を通じた値上がり圧力は残っています。

今日の注目銘柄・セクター

  • コアウィーブ(米・AIデータセンター):多額の借金への不安から株価が大きく下がり、16日の昼過ぎには11%超下落しました。エヌビディアのフアンCEOが「楽観している」と発言したものの、売りは止まりませんでした。社債の信用リスクを示すCDSも過去最高水準に達しています。
  • 米国のエネルギー株:原油高を受けて、ハイテク株が売られるなかで唯一といえる強いセクターとなりました。
  • 東京エレクトロン:前日の急落からの買い戻しで2.56%高となり、日経平均の上昇に最も寄与しました。米国のハイテク株安を受け、週明けの値動きが注目されます。

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. AI企業の借金問題:コアウィーブを起点に、借金でAI投資を進める企業への警戒が広がるか
  2. 10月27〜28日の米FOMC:物価の上振れを受けて、追加の利上げがあるか
  3. 原油100ドル超の行方:ホルムズ海峡とロシア製油所への攻撃が、ガソリン代や電気代にどう響くか

出典:

本記事は公開情報をもとにAIが作成しています。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。