独州選挙で極右躍進、モスクワは過去最大規模のドローン攻撃で製油所被弾|9月21日のニュースとお金
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今日のポイント
中東の石油インフラへの攻撃が続き、原油高がインフレ懸念を強める中、アメリカと日本は相次いで利上げに動いた。ヨーロッパではドイツの州議会選挙で極右政党が大きく議席を伸ばし、ロシアでは最大規模とされるドローン攻撃でモスクワの製油所が被弾するなど、地政学リスクが表面化した週末になった。為替は円安・ドル高が続き、日銀による「レートチェック」が伝えられている。
今日の羅針盤(Compass Insight)
このところの世界経済を貫くキーワードは「利上げの連鎖」だ。サウジアラビアの主要パイプラインがフーシ派の攻撃で止まり、原油高がインフレ懸念を強める中、アメリカは3年ぶりの利上げに踏み切り、日本も日銀が政策金利を引き上げた。普通なら「アメリカが利上げ→ドル買い材料」であっても、日本側の利上げペースがそれ以上に緩やかであれば金利差は縮まらず、円安はむしろ止まりにくい。実際に9月18日深夜から19日未明には、日銀が「レートチェック」を行ったとの見方が広がるほど円安が進んだ。
家計への影響としては、二重の値上がり圧力に注意したい。原油高は電気・ガス代やガソリン価格に直結し、円安はそれに輸入コストの上乗せを加える。住宅ローンを変動金利で組んでいる場合、日銀の利上げが続けば返済額への影響も無視できなくなってくる。短期的には中東情勢の沈静化・原油価格の高止まりが続くかどうかが最大の焦点。中長期では、日米の金融政策がどこまで利上げを続けるのか、その方向性の見極めが家計・投資双方にとって重要になる。
今日のニュース
日本
- 大型で強い台風25号が21日午後に関東へ最接近する見込み。伊豆諸島や関東では大雨災害や暴風、河川の氾濫に厳重な警戒が呼びかけられている。
- 日銀が9月18日に利上げを決定し、政策金利を1.25%に引き上げた(9月24日以降適用)。植田総裁は「政策の局面が変化した」と述べた。
- 円相場は9月18日深夜から19日未明にかけて急騰する場面があり、日銀がレートチェックを実施したと伝わった。為替介入への警戒感が強まっている。
世界
- ロシアの議会選挙(9月18〜20日)が終了。開票13.9%時点の中央選管集計では与党「統一ロシア」が57.54%を得て首位だが、最終結果はまだ確定していない。
- モスクワが市長の説明で過去最大規模のドローン攻撃を受け、市内の製油所と住宅が被害を受けた。市長は首都に向かった450機を撃墜したとし、モスクワ州知事は2人死亡、20人負傷と発表した。
- トランプ米大統領がデンマークとの間でグリーンランドの安全保障に関する合意に達したと発表。米軍のプレゼンス拡大を柱とする内容で、デンマークの主権自体は維持される形。
アメリカ
- 米連邦準備制度理事会(FRB)が9月16日、政策金利を0.25%引き上げ3.75〜4.00%とする決定を全会一致で行った。声明は、インフレがなお高止まりしていると説明した。
- デラウェア州の裁判所が、Fox Corp.に対し株主訴訟に関連する文書数百点の開示を命じる判断を下した。ルパート・マードック氏らが過去のスキャンダルにどう対応したかが争点。
- イエメンのフーシ派による攻撃でサウジアラビアの主要石油パイプライン「東西パイプライン」が停止し、原油価格が1週間で5%超上昇する事態に。中東情勢の緊張が続いている。
ヨーロッパ
- ドイツの2つの州議会選挙で、メルツ首相率いるCDUが歴史的な大敗。ARDの推計ではメクレンブルク=フォアポンメルン州でAfDが37.9%を得た一方、CDUは4.9%。ベルリンでは左派党が25.3%で首位、CDUは19.1%で2位となった。メルツ氏は結果を「災難」と表現しつつ続投の意向を示している。
- フランスとカナダが、対米関係が緊張する中で経済・防衛などの関係強化を表明。
- イタリアのメローニ首相は、学校でのブルカ・ニカブ着用禁止と1クラス当たりの外国人児童・生徒数の上限を盛り込む措置を政府に提出する方針を表明した。
経済とお金の動き
世界の経済・市場
| 項目 | 値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| NYダウ平均 | 51,682.64ドル(9/18終値) | -95.40ドル(-0.18%) |
| S&P500 | 7,650.50(9/18終値) | +0.17% |
| ナスダック総合 | 26,522.55(9/18終値) | +0.39% |
| WTI原油 | 100.30ドル/バレル(9/18終値) | -1.58% |
| Brent原油 | 103.87ドル/バレル(9/18終値) | -0.91% |
| ドル円 | 157.89円(ECB基準、9/18) | 9/18の参照値 |
米株市場はFRBの利上げ発表を消化しつつ、ダウが小幅安、ナスダックは小幅高という「まちまち」の反応。原油はサウジのパイプライン問題が織り込まれた後、9月18日はWTI、Brentとも反落した。ドル円は9月18日のECB参照値で157.89円と、円安水準が続いている。
アメリカの経済
FRBは3年ぶりとなる利上げを決定し、政策金利は3.75〜4.00%に。声明はインフレがなお高止まりしているとし、市場は年内あと1回の追加利上げを意識している。長期金利(10年債利回り)も5%近辺と高水準が続いており、株式市場には重しとなっている。
日本の経済
日銀は補完当座預金金利を1.25%に引き上げる決定をしたが、円安基調は続いている。米側の利上げ幅・スピードの方が大きく、金利差を意識した円売りが続いている。日経平均は9月18日終値で65,018円95銭(+882円70銭、+1.38%)だった。
今日の注目銘柄・セクター
- エネルギー株(ExxonMobil、Chevron、ConocoPhillipsなど):サウジの石油インフラ攻撃と原油高を背景に、2026年の年初来上昇率がExxonMobilで約40%、Chevronで約44%に達するなど大幅高。中東情勢が原油市況を左右する構図が続いている。
- Fox Corp.:株主代表訴訟でデラウェア州裁判所が文書開示を命じたことで、マードック家の企業統治をめぐる係争が長期化する見通し。
- 日本の輸出関連株:円安進行を追い風に堅調。日経平均の底堅さの一因となっている。
※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。
まとめ:注目の3つ
- サウジの石油インフラ攻撃と中東情勢——原油高がいつまで続くか
- 日米の利上げペースと為替介入の有無——円安がどこで止まるか
- ドイツをはじめとする欧州政治の不安定化——極右伸長が政策・市場に与える影響
出典:
- 台風が午後にも関東へ最接近 大雨災害や暴風に厳重警戒 - テレビ朝日
- 金融市場調節方針の変更について - 日本銀行
- Federal Reserve issues FOMC statement - Federal Reserve
- Polls close in Russian vote with a near-certain outcome - CNN/KQ2
- Ukraine fires over 1,000 drones at Russia, including largest-ever attack on Moscow - AP
- Merz vows to press ahead after historic German state election defeat - AP
- Carney and Macron deepen France-Canada ties - AP
- Meloni plans school burqa and niqab ban and foreign-student cap - AP
- U.S. and Denmark reach deal to build U.S. military presence in Greenland - NPR
- Judge orders Fox to hand over hundreds of documents in shareholders’ case - NPR
- How a week of Houthi attacks threatens Saudi oil and rattles markets - ABC News
- 日銀がレートチェック 円相場が急騰、一時156円台後半 - 日本経済新聞
- How major US stock indexes fared Friday, Sept. 18 - AP
- Oil ends volatile week at $100 - EnergyNow
- 2026年9月18日の日経平均株価 - 日経平均プロフィル
- ExxonMobil Is Up 40% in 2026 - Yahoo Finance
- 市場データ: frankfurter API
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