今日のポイント

中東の石油インフラへの攻撃が続き、原油高がインフレ懸念を強める中、アメリカと日本は相次いで利上げに動いた。ヨーロッパではドイツの州議会選挙で極右政党が大きく議席を伸ばし、ロシアでは最大規模とされるドローン攻撃でモスクワの製油所が被弾するなど、地政学リスクが表面化した週末になった。為替は円安・ドル高が続き、日銀による「レートチェック」が伝えられている。

今日の羅針盤(Compass Insight)

このところの世界経済を貫くキーワードは「利上げの連鎖」だ。サウジアラビアの主要パイプラインがフーシ派の攻撃で止まり、原油高がインフレ懸念を強める中、アメリカは3年ぶりの利上げに踏み切り、日本も日銀が政策金利を引き上げた。普通なら「アメリカが利上げ→ドル買い材料」であっても、日本側の利上げペースがそれ以上に緩やかであれば金利差は縮まらず、円安はむしろ止まりにくい。実際に9月18日深夜から19日未明には、日銀が「レートチェック」を行ったとの見方が広がるほど円安が進んだ。

家計への影響としては、二重の値上がり圧力に注意したい。原油高は電気・ガス代やガソリン価格に直結し、円安はそれに輸入コストの上乗せを加える。住宅ローンを変動金利で組んでいる場合、日銀の利上げが続けば返済額への影響も無視できなくなってくる。短期的には中東情勢の沈静化・原油価格の高止まりが続くかどうかが最大の焦点。中長期では、日米の金融政策がどこまで利上げを続けるのか、その方向性の見極めが家計・投資双方にとって重要になる。

今日のニュース

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経済とお金の動き

世界の経済・市場

項目 値 前日比・補足
NYダウ平均 51,682.64ドル(9/18終値) -95.40ドル(-0.18%)
S&P500 7,650.50(9/18終値) +0.17%
ナスダック総合 26,522.55(9/18終値) +0.39%
WTI原油 100.30ドル/バレル(9/18終値) -1.58%
Brent原油 103.87ドル/バレル(9/18終値) -0.91%
ドル円 157.89円(ECB基準、9/18) 9/18の参照値

米株市場はFRBの利上げ発表を消化しつつ、ダウが小幅安、ナスダックは小幅高という「まちまち」の反応。原油はサウジのパイプライン問題が織り込まれた後、9月18日はWTI、Brentとも反落した。ドル円は9月18日のECB参照値で157.89円と、円安水準が続いている。

アメリカの経済

FRBは3年ぶりとなる利上げを決定し、政策金利は3.75〜4.00%に。声明はインフレがなお高止まりしているとし、市場は年内あと1回の追加利上げを意識している。長期金利(10年債利回り)も5%近辺と高水準が続いており、株式市場には重しとなっている。

日本の経済

日銀は補完当座預金金利を1.25%に引き上げる決定をしたが、円安基調は続いている。米側の利上げ幅・スピードの方が大きく、金利差を意識した円売りが続いている。日経平均は9月18日終値で65,018円95銭(+882円70銭、+1.38%)だった。

今日の注目銘柄・セクター

  • エネルギー株(ExxonMobil、Chevron、ConocoPhillipsなど):サウジの石油インフラ攻撃と原油高を背景に、2026年の年初来上昇率がExxonMobilで約40%、Chevronで約44%に達するなど大幅高。中東情勢が原油市況を左右する構図が続いている。
  • Fox Corp.:株主代表訴訟でデラウェア州裁判所が文書開示を命じたことで、マードック家の企業統治をめぐる係争が長期化する見通し。
  • 日本の輸出関連株:円安進行を追い風に堅調。日経平均の底堅さの一因となっている。

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. サウジの石油インフラ攻撃と中東情勢——原油高がいつまで続くか
  2. 日米の利上げペースと為替介入の有無——円安がどこで止まるか
  3. ドイツをはじめとする欧州政治の不安定化——極右伸長が政策・市場に与える影響

出典:

本記事は公開情報をもとに作成しています。