今日のポイント

イエメンの武装組織フーシ派が、サウジアラビアの石油施設や空港を攻撃したと主張し、満期を控えたWTI11月限が上がりました。一方で米国では、先週大きく売られたハイテク株が買い戻され、ナスダックが1%を超えて上昇しました。「原油供給への不安」と「AI株の持ち直し」が同時に意識された一日です。

今日の羅針盤(Compass Insight)

原油高が物価懸念の一因となる中、米10年債利回りは5.14%台まで上がりました。米国の金利が上がるとドルが買われやすく、ドル円は158.50円まで円安が進んでいます。

家計にとっては、原油高と円安が重なる点に注意が必要です。どちらもガソリン代や電気・ガス代、輸入食品の値段を押し上げる方向に働きます。日本でも長期金利が2.905%にあり、固定型の住宅ローン金利にも上向きの圧力がかかりやすい状況です。さらに高市首相は消費減税の財源について「国債発行を否定するものではない」と答弁しており、国の借金が増えるかどうかも金利の行方に関わってきます。

短期的には、サウジの石油施設の被害が実際にどの程度なのかと、来週予定される米国と日本の金融政策の発表に注目です。中長期では、AI関連への巨額投資が本当に利益に結びつくのか、市場の評価が揺れ動く状態が続く可能性があります。値動きの大きい相場では、一日の上げ下げに振り回されず、家計の固定費や資産の配分を見直す機会と捉えるのも一つの考え方です。

今日のニュース

日本

  • 高市首相は19日の参院予算委員会で、消費減税の財源について「国債発行額を適切にコントロールする。国債発行を否定するものではない」と述べました。消費減税そのものの方針は維持するとしています。
  • 靖国神社の秋季例大祭で、井林国交相が参拝しました。高市首相は参拝を見送り、私費で玉串料を奉納しました。
  • 18日投開票の横浜市長選は、無所属新人で弁護士の原沢敦美氏が初当選しました。前市長のパワーハラスメント認定による辞職に伴う選挙でした。

世界

アメリカ

  • トランプ大統領が対ロシア制裁を一部見送った判断をめぐり、ベッセント財務長官は「解除したのはディーゼルの禁輸だけ」と説明しました。トランプ氏は、ロシアを交渉の席から遠ざけないためだと擁護しています。
  • 19日の米国株は、ナスダック総合指数が1.11%上昇し、先週のAI株の大幅安から持ち直しました。ダウは小幅に下落しました。
  • 10月の米住宅市場指数(NAHB)は29と予想の31を下回り、高い金利が住宅市場の重荷になっている様子がうかがえます。

ヨーロッパ

  • フランスでは週末、物価高に抗議するデモの一部が暴徒化し、ここ数年で最悪の騒乱となりました。ルコルニュ首相は19日に危機対応の会議を開き、一部地域での夜間外出制限を地方当局に求めました。
  • アルバニアの首都ティラナでも18日、反政府デモが暴力的な衝突に発展しました。生活費や住宅費への不満による抗議は欧州各地に広がっています。
  • EUの駐ウクライナ大使は、キーウが「本当の意味での最前線の都市になった」と述べ、ロシアの攻撃の激しさを訴えました。

経済とお金の動き

世界の経済と原油・相場

表は10月19日(月)の終値と前営業日比です。

指標 終値 前日比
ダウ平均 5万1966.03ドル -36.38ドル(-0.07%)
S&P500 7690.73 +31.29(+0.41%)
ナスダック総合 2万6430.89 +290.85(+1.11%)
日経平均株価 6万4916.70円 -407.59円(-0.62%)
WTI原油(11月限、20日満期) 103.66ドル/バレル +2.25ドル(+2.22%)
WTI原油(12月限) 98.54ドル/バレル -0.5%
北海ブレント原油 109.55ドル/バレル -0.31ドル(-0.28%)
ドル円(NY終値) 158.50円 +0.48円(円安)
米10年債利回り 5.14% 前営業日の5.09%から上昇

※ドル円のECB基準レートは158.24円(10月19日基準)。

原油は、フーシ派によるサウジの石油施設への攻撃の主張を受け、20日に満期を迎えるWTI11月限が薄商いの中で2%を超えて上がりました。一方、より取引の多い12月限とブレントは小幅に下落しました。限月によって方向が異なるため、「WTI全体が急騰した」とは言い切れない点に注意が必要です。

アメリカの経済

米国株はハイテク株が主導して反発しました。バンク・オブ・アメリカがメモリー半導体株の評価は「底を打った」とするリポートを出し、メモリー関連が大きく上げました。フィラデルフィア半導体指数も1.61%上昇しています。一方で、米10年債利回りが5%を超える高い水準にあることは、住宅や企業の借り入れにとって重荷です。

日本の経済

日経平均は、先週末の米国でのAI・半導体株安を引き継いで407円安となりました。朝方は下げ幅が1400円を超え、取引時間中として約1カ月ぶりに6万4000円を割り込みましたが、その後は買い戻しで下げ幅を縮めています。TOPIXは小幅に上昇しており、半導体株以外には買いが入りました。為替は158円台の円安水準で、市場では158円台後半から上では円買い介入への警戒も意識されています。今週は日本の9月の消費者物価指数の発表も控えており、生鮮食品を除く指数は前年同月比2%程度が予想されています。

今日の注目銘柄・セクター

  • メモリー半導体(ウエスタンデジタル、サンディスク、マイクロン):バンク・オブ・アメリカが評価は底を打ったとの見方を示し、ウエスタンデジタルが6.09%、マイクロンが2.97%上昇しました。先週のAI株安からの反発をけん引しました。
  • コアウィーブ(AIインフラ):ゴールドマン・サックスが投資判断を引き上げた一方、目標株価は139ドルから106ドルに引き下げました。資金調達への不安から8月以降で大きく下げており、東京市場でもAI投資への懸念を呼ぶ材料として意識されました。
  • 日本の半導体関連(東京エレクトロン、アドバンテスト):米国の半導体株安を受けて、日経平均の下げを主導しました。ファーストリテイリングも下落しました。
  • 商社・内需株(豊田通商、KDDI、イオン):半導体株が売られる中で、商社株や内需株には買いが入りました。

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. サウジの石油施設の被害の実態:フーシ派の主張がどこまで事実か。被害が大きければ原油高が長引き、ガソリン代や光熱費に響く可能性があります。
  2. 米国の長期金利5%台の行方:来週のFRBの会合を前に、金利の上昇が続くかどうか。円安や住宅ローン金利にもつながります。
  3. 消費減税の財源論議:国債発行の増加が意識されると、日本の長期金利の上昇要因になりえます。今後の国会答弁に注目です。

出典:

本記事は公開情報をもとにAIが作成しています。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。