今日のポイント

週末の主な出来事の一つは、欧州セルビアの総選挙です。長く政権を握ってきたブチッチ氏が、学生主導の野党勢力「学生リスト」の勝利を認めました。一方、お金の世界では中東情勢が主役のままです。金曜日に原油がブレント116.72ドルまで上がり、米国株は下落しました。今週は米連邦準備制度理事会(FRB)と日銀の会合も控えています。

今日の羅針盤(Compass Insight)

今日の流れを一言でいえば「エネルギー価格が、株・金利・家計をまとめて揺らしている」です。原油が高止まりすると、ガソリンや電気・ガス代、輸送費を通じて物価が上がります。物価が上がると、中央銀行は利下げしにくくなり、場合によっては利上げも視野に入ります。すると株式、とくにAI関連のような「将来の成長を高く評価されている銘柄」は重くなりやすい、という連鎖です。日本の日経平均がAI・半導体株の売りで6万2,693円付近まで下がった背景にも、こうした空気があります。

家計への影響は二つあります。ひとつは、原油高と円安気味の為替が重なると、輸入品や光熱費の負担が増えること。もうひとつは、金利上昇観測が強まると、変動型の住宅ローン金利や預金金利にも関心が向くことです。

短期では、今週のFRB会合と日銀会合の結論、そして中東の週明けの動きに注目です。中長期では、ホルムズ海峡の通航が正常化するか、米中間選挙(11月)後に米国の対イラン姿勢が変わるかが、原油価格の方向を左右しそうです。いずれも見通しは不確実で、断定はできません。

今日のニュース

日本

世界

  • 米国とイランの協議は停滞しています。米国はイランの港湾に対する海上封鎖を続ける一方、イランは米国との意思疎通は続いており外交に前向きだと表明しました。
  • イラン側は、海峡の再開を提案したとの報道を国営メヘル通信が「虚偽」と否定したと伝えられています(相互に矛盾する情報で、確認は取れていません)。
  • イエメンの武装組織フーシ派がサウジアラビアの軍事・石油施設を攻撃しており、25日にはサウジ民間防衛当局が首都リヤドなどに安全警告を出し、その後「危険は去った」と発表しました(ABCニュース)。

アメリカ

ヨーロッパ

  • セルビアで25日に総選挙。選挙監視団体CRTAの推計では学生リストが51.5%、与党SNSが40.4%。ブチッチ氏は敗北を認めました。ただし公式結果ではなく推計で、CRTAは票の買収や有権者への威圧の兆候も報告しています。
  • 学生リストは、2024年11月にノヴィサドの駅の屋根が崩落し16人が亡くなった事故をきっかけにした抗議運動から生まれました。

経済とお金の動き

世界の経済・原油・相場

指標 水準 前日比
日経平均株価(23日) 62,693.16円 -214.68円(-0.34%)
ダウ平均(23日) 52,215.16ドル -652.82ドル(-1.23%)
S&P500(23日) 7,623.68 -39.75(-0.52%)
ナスダック(23日) 25,955.34 -53.52(-0.21%)
WTI原油(23日) 103.27ドル/バレル +3.8%
ブレント原油(23日) 116.72ドル/バレル +3.1%(2022年6月以来の高値)
ドル円(欧州中央銀行基準、23日) 156.8円 —

ブレントは2022年6月以来の高値で、週間でも6%超の上昇です。フーシ派のサウジ攻撃と、週末の事態悪化を警戒した買い戻しが重なりました。一方、中東の原油輸出はホルムズ海峡以外の代替ルートを含めると戦前水準を上回ったとされ、供給不安を和らげる材料にもなっています。

アメリカの経済

今週のFOMCが最大の焦点です。エネルギー高が物価を押し上げるなか、FRBがどこまで引き締めに傾くかが株式市場の関心事です。中間選挙を控え、政治面の不確実性もあります。

日本の経済

日経平均はAI・半導体株への不安で下落したものの、後場に下げ渋り、6万2,693円16銭で終えました。今月末の日銀会合では、利上げ時期をめぐる発言に注目が集まります。為替は156円台後半で、原油高とあわせて輸入物価の押し上げ要因です。

今日の注目銘柄・セクター

  • アメリカン・エキスプレス:金曜に3.7%下落。AI対応に備えて世界の従業員の約5%を削減すると発表したことが材料視されました。
  • 半導体関連(日本):アドバンテストやソフトバンクグループなど、AI関連株が23日に売られ、後場にかけて下げ幅を縮めました。AI事業の収益性への疑念が背景です。
  • エネルギー・石油関連:ブレントが2022年6月以来の高値となり、原油価格に連動しやすいセクターが注目されています。

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. セルビア政変の行方:推計での学生リスト勝利。公式結果と不正疑惑の扱いに注目。
  2. 原油と中東情勢:ブレント116ドル台。ホルムズ海峡と封鎖をめぐる動きが物価と株に波及。
  3. 今週の中央銀行:27〜28日のFOMC、29〜30日の日銀会合(予定)。

出典:

本記事は公開情報をもとにAIが作成しています。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価・原油は10月23日(金)の終値で、26日(月)の取引結果は含みません。