今日のポイント

きのうは「AIへの巨額投資は本当に回収できるのか」という不安が、世界の株式市場を一気に冷やした一日でした。アマゾンとインテルの決算をきっかけに、米ナスダックは約3%下落。日本でも半導体株が売られ、日経平均は大きく下げました。一方、日銀は政策金利を据え置きつつ「物価2%はひとつの節目」と表明し、12月の利上げが意識される展開です。

今日の羅針盤(Compass Insight)

きょうの流れを一言でまとめると、「期待で上がってきた株が、数字の裏付けを求められた日」です。インテルは今年に入って約1.5倍になっていたのに、業績見通しが予想を大きく下回って29%安。アマゾンも2四半期連続でフリーキャッシュフローがマイナスでした。「AI関連なら何でも上がる」局面から、「稼ぎで正当化できる企業だけが残る」局面への切り替わりが始まった可能性があります。

家計への影響で見逃せないのは、株よりも「物価と金利」の組み合わせです。米国の9月PCE物価は前年比3.6%上昇しました。中東情勢で原油が1バレル100ドルを超える水準が続くと、ガソリン代・電気代・食品の値上がりを通じて、円安(1ドル157円台)の負担とあわせて生活費をじわじわ押し上げます。そのうえ日銀が12月に追加利上げをすれば、変動型の住宅ローン金利にも影響が及びえます。

短期では、来週月曜に予定されるアップルなどの決算と、米国の12月利上げ観測に注目。中長期では、「AI投資の回収が見えるか」「原油高が一服するか」「日銀が利上げ路線を続けるか」の3点が、株・為替・ローン金利を左右しそうです。投資判断を急がず、分散と生活防衛資金の確認を意識したい局面とも言えます。

今日のニュース

日本

世界

アメリカ

  • インテルの株価は29%下落し、1970年代以来最悪の下げ。今月イスラエルの工場で起きた爆発事故(作業員2人死亡)の影響と、PC需要の弱さが重なり、売上見通しが予想を下回りました。米政府が持つ約10%の株式も、一日で約120億ドル目減りしたとされます。
  • アマゾンは7〜9月期が売上・利益とも予想未達。2026年の設備投資計画は2,200億ドルを維持し、フリーキャッシュフローは2四半期連続のマイナスです。前日にはグーグル親会社アルファベットが12%超下落し、上場来最大の下げ幅となっていました。
  • 米国では物価の高止まりを受け、12月会合での追加利上げ観測が市場の焦点になっています。

ヨーロッパ

  • ユーロ圏の7〜9月期GDP(速報)は前期比0.4%増で、市場予想(0.2%)を上回りました。ただしアイルランドが5.5%増と突出し、フランスは0.1%減。ユーロ圏の9月の物価上昇率は3.8%で、10月分の速報は11月4日に発表予定です。
  • 英FTSE100はほぼ横ばいの10,723で終え、ヘルスケアとエネルギー株が下支えして、3カ月ぶりの月間上昇となる見通しです。

経済とお金の動き

世界の経済と原油・相場

指標 水準 前日比
日経平均株価(10/30終値) 63,290.11円 -1,369.36円(-2.12%)
NYダウ(10/30終値) 51,770.31ドル -572.25ドル(-1.1%)
S&P500(10/30終値) 7,580.07 -140.32(-1.8%)
ナスダック総合(10/30終値) 25,437.00 -747.73(-2.9%)
ドル円(10/30) 157.25円 円安水準が継続
WTI原油 102.99ドル/バレル 前日比上昇
ブレント原油 113.43ドル/バレル +2.4%

※米国の株価指数とブレント原油はAPの終値報道、WTIはFTの履歴データです。

AIへの期待で買われてきたハイテク株に、きのうは「投資に見合う成果が出るのか」という冷や水が浴びせられました。一方、原油は高止まり。中東の緊張が続くかぎり、インフレと金利上昇の圧力は残りやすい状況です。

アメリカの経済

9月のPCE物価(FRBが重視する物価指標)は前年比3.6%上昇、前月比0.5%上昇。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比3.1%、前月比0.3%でした。物価の高止まりが、12月の追加利上げ観測を支えています。

日本の経済

日銀は金利を据え置きましたが、基調的な物価上昇率は2%の目標とおおむね整合的な水準との判断を示しました。展望リポートでは、2027年度のコアCPI見通しを+2.6%に上方修正(7月時点は+2.4%)。植田総裁は12月会合を含め毎回、利上げの是非を点検すると述べました。為替は会合後も157円台前半〜半ばで小動きで、日銀の発表による影響は限定的でした。日経平均は半導体株の下落が響き、一時3%近く下げる場面もありました。

今日の注目銘柄・セクター

  • インテル(米・半導体):決算で示した売上見通し(150億〜160億ドル)が市場予想(約171億ドル)を大きく下回り、29%安。イスラエルの工場爆発の影響(2四半期で約6億ドルの売上減)やPC需要の弱さが理由です。
  • アドバンテスト・東京エレクトロン(日本・半導体関連):米ハイテク株安とAI投資コストへの懸念から売られ、日中の下げ幅はアドバンテストが9.1%、東京エレクトロンが5.6%に達しました。日経半導体株指数は約5.4%下落しています。
  • エネルギー株(米):原油高を追い風に、エクソンモービルとシェブロンは決算が予想を上回りました。ハイテクが売られるなか、エネルギーやヘルスケアに資金が向かう動きがみられます。
  • 暗号資産関連株(米):バイナンスへの攻撃報道を受け、コインベースやロビンフッドなどが8〜13%下落しました。

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. AI投資の回収に疑問符:インテル29%安、アマゾン・アルファベットの決算未達で、ナスダックは約3%安。来週のアップル決算が次の試金石です。
  2. 日銀は据え置きも「利上げ継続」:物価2%を「節目」と認めた。12月会合が焦点で、ドル円157円台の動きにも注目。
  3. 原油高とインフレ:中東情勢で原油は高止まり。米物価3.6%上昇で、12月の米利上げ観測が焦点に。

出典:

本記事は公開情報をもとにAIが作成しています。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。