今日のポイント

今日を貫くキーワードは「金利」です。アメリカでは6月の雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回り、利下げ期待が強まる中でNYダウは最高値を更新しました。一方、日本では長期金利が29年ぶりの水準まで上昇し、日銀の利上げペースへの不安がくすぶっています。中東ではイランとの交渉に前向きな動きがある半面、ホルムズ海峡をめぐる警告も出ており、原油市場は神経質な値動きが続いています。

今日のニュース

日本

世界

アメリカ

ヨーロッパ

  • 南フランスで山火事が相次ぎ、観光客を含む約3,000人が避難。記録的な熱波が延焼リスクを高めています。
  • ポルトガルでも熱波を受けて1,000人超の消防隊員が動員されました。
  • フォンデアライエン欧州委員長がアルメニアを訪問し、「あなた方を支える」と関係強化を表明。ロシアへのアルミナ輸出をめぐりアイルランドへの圧力も強まっています。

経済とお金の動き

世界の経済と原油・相場

指標 値 状況
日経平均(前引け) 69,243.68円 前日比+510.53円(+0.74%)
TOPIX(前引け) 4,051.48 前日比+36.50(+0.91%)
NYダウ(7/2終値) 52,900.07ドル +1.14%、最高値更新
S&P500(7/2) ほぼ横ばい ハイテク安が相殺
ナスダック総合(7/2) ▲0.8%前後 半導体安が続く
ドル円 160.6〜161.8円台 弱い米雇用統計でドル売り優勢
WTI原油 67〜68ドル台/バレル 米イラン協議の進展観測で下落

※ドル円はfrankfurter APIの基準(2026年7月2日付、161.58円)に加え、当日の実勢レンジを外為どっとコムの記事で確認したものです。米国市場は独立記念日の振替休日にあたり、7月3日は休場となっています。

弱い雇用統計を受けてFRBの利下げ観測が強まったことがダウ最高値の背景です。パウエル体制下から交代したFRB議長ケビン・ウォーシュ氏も「インフレリスクは低下してきている」と発言しており、米イラン協議の進展でエネルギー価格が落ち着いていることも追い風になっています。ただしホルムズ海峡をめぐる警告が示すとおり、地政学リスクが再燃すれば原油相場が急変する可能性は残ります。

アメリカの経済

雇用の伸びが市場予想の半分程度にとどまったことは、労働市場の減速がはっきりしてきたサインです。賃金の伸びも3か月連続でインフレ率を下回っており、家計の実質的な購買力には逆風です。それでも株式市場は「悪いニュースが良いニュース」と受け止め、利下げ期待から主要株価指数は底堅く推移しました。独立記念日を前にした記録的な熱波は、エネルギー需要や農業への影響も注視する必要があります。

日本の経済

新発10年物国債の利回りが一時2.810%まで上昇し、1996年10月以来およそ29〜30年ぶりの高水準をつけました。背景には、日銀の利上げペースが物価上昇に追いついていないとの懸念に加え、政府の大型財政支出計画への警戒感があります。長期金利の上昇は住宅ローン金利など家計にも波及するため、今後の動向には注意が必要です。株式市場は前引け時点で反発しており、朝方の下落局面を押し目買いとみる投資家の動きもうかがえます。

今日の注目銘柄・セクター

  • 米半導体・AI関連株:ナスダック総合が下落する中、半導体株の軟調が続き、テスラ株も下落しました。前半に急騰した反動で利益確定売りが出やすい局面です。
  • NYダウ構成の景気敏感株:雇用統計の下振れにもかかわらず、利下げ期待を追い風にダウ平均は最高値を更新しました。金融・資本財セクターの底堅さが指数を押し上げています。
  • 中部電力(浜岡原発関連):規制委員会の指摘後もデータ操作が続いていたことが判明し、電力会社のガバナンスへの視線が厳しくなっています。今後の行政処分や再稼働審査への影響が注目されます。
  • エネルギー・タンカー関連:イランがホルムズ海峡での航路規制を警告したことで、原油輸送や海運セクターの地政学リスクプレミアムに市場の関心が集まっています。

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. 米雇用統計の下振れでFRBの利下げ観測が強まり、NYダウは最高値を更新。「悪いニュースが良いニュース」の構図が続いています。
  2. 日本の長期金利が29年ぶりの高水準に上昇。日銀の政策運営と財政への市場の視線が一段と厳しくなっています。
  3. 米イラン協議は前進の兆しがある一方、ホルムズ海峡をめぐる警告もあり、原油相場・地政学リスクからは目が離せません。

出典:

本記事は公開情報をもとに作成しています。