今日のポイント

米国とイランの停戦が崩れ、米軍がイランへの攻撃を再開したことで、原油価格が乱高下しています。世界の株式市場は地政学リスクに神経質になりつつも、AI・半導体関連株がSK Hynixの大型IPOなどを追い風に底堅く推移しました。日本では皇室典範改正案が衆院を通過する見通しのほか、九州で今年初めての熱中症警戒アラートが発表されるなど、暑さへの備えも本格化しています。

今日のニュース

日本

  • 皇室典範改正案が7月10日、衆議院を通過する見通しとなりました。旧皇族の男系男子を養子として皇族に迎える案と、女性皇族の婚姻後の皇族残留を柱とする内容です。(時事ドットコム)
  • 高市政権の国会運営に対する抗議のうねりが広がっており、10日夜には東京・永田町の国会前で市民団体「WWOF」主催の抗議集会が予定されています。これまで計5回の集会で延べ約7万5千人超が参加してきたとされます。(Yahoo!ニュース(カナロコ))
  • 気象庁と環境省は7月10日、佐賀県に今季初めてとなる熱中症警戒アラートを発表しました。佐賀市では最高気温37度が予想されており、九州を中心に厳しい暑さへの注意が呼びかけられています。(佐賀新聞)

世界

  • トランプ米大統領は8日、イランとの停戦は「終わった」と表明し、米軍は9日にかけて2晩連続でイランを攻撃しました。イラン側もバーレーン、クウェート、カタールを標的とする形で応酬しており、緊張が急速に高まっています。(CBSニュース)
  • イランの前最高指導者ハメネイ師の葬儀が、戦闘が続く中で執り行われたと報じられています。(CBSニュース)
  • ガザ地区では過去24時間でイスラエル軍の空爆・銃撃により少なくとも9人のパレスチナ人が死亡したと保健当局が発表しました。犠牲者には国際NGOの食料配給を担っていた運転手も含まれるとされます。(NPR)

アメリカ

  • 米国とイランの軍事的緊張の再燃が最大のニュースとなっています(詳細は上記「世界」欄)。
  • チャーリー・カーク氏殺害事件の被告タイラー・ロビンソン被告の予備審問で、裁判官は元交際相手の証言映像の一部を非公開(編集)とするよう命じました。(Fox News)
  • 米国内で下痢症状を引き起こす寄生虫「サイクロスポーラ」の感染者が1,000人を超えたと報じられています。(CBC News)

ヨーロッパ

  • 英国では6月22日にスターマー首相が労働党党首・首相の辞任を表明しており、後継党首の候補者受け付けが7月9日に始まりました(締め切りは7月16日)。マンチェスター市長のアンディ・バーナム氏が最有力候補とみられています。(アルジャジーラ)
  • フランスでは極右・国民連合のルペン氏が横領事件で有罪判決を受け電子監視付き執行猶予を科されましたが、来年の大統領選への出馬継続を表明しています。(ユーロニュース)

経済とお金の動き

世界の経済と原油・相場

7月9日終値ベースの主要指標は次の通りです。

指標 値 前日比
ドル/円 162.41円(ECB基準、7/9) 円安圏で高止まり
日経平均株価 67,743.85円 +924.80円(+1.38%)
NYダウ 52,487.41ドル +139.02ドル(+0.27%)
S&P500 7,543.64 +0.81%
ナスダック総合 26,206.89 +336.24(+1.30%)
WTI原油 71.83ドル/バレル ▲2.3%

(出典:frankfurter.app、日本経済新聞、Yahoo Finance)

原油は7月8日、米国のイラン攻撃を受けて一時4.4%急伸し1バレル=73.52ドルまで上昇しましたが、9日にはやや落ち着きを取り戻し71ドル台後半まで値を戻しました。中東情勢は依然として一寸先が読めない状況で、原油相場は今後もニュース次第で大きく振れやすい展開が続きそうです。

アメリカの経済

FRB(米連邦準備制度理事会)は6月の会合で政策金利を据え置きましたが、公表された議事要旨では委員の間で意見が割れ、一部の当局者は利上げの必要性を主張していたことが明らかになりました。地政学リスクをよそに、AI・半導体関連株への資金流入が続いており、ハイテク主導で株価を押し上げる構図が続いています。

日本の経済

日銀の政策金利は1.0%まで引き上げられていますが、米国のFF金利(3.75%)との差は依然大きく、これが円安圧力の主因となっています。ドル円は162円台での推移が続き、日本政府・日銀による為替介入への警戒感も市場では意識されています。(日本経済新聞)また、日本の貿易収支は5月に3,790億円の赤字に転じており、資源・エネルギーの輸入コスト増が家計・企業双方の重荷となっています。中東情勢の緊迫化で原油価格が再び上振れすれば、この構造的な課題はさらに深刻化する可能性があります。

今日の注目銘柄・セクター

  • SK Hynix(SKハイニックス):米ナスダックへの新規上場に向けたIPO価格が1株149ドルに決定し、需要は供給株数の7倍に達したと報じられています。外国企業として過去最大級の米国上場になる見通しです。(TheStreet)
  • 半導体株全般:AIブームを背景に半導体株指数は9日に約4%上昇し、地政学リスクによる売りを跳ね返す形となりました。(Yahoo Finance)
  • マイクロン・テクノロジー:AI需要の高まりを受け、米国内の工場新設に2,500億ドルを投じる計画を明らかにしたと報じられています。
  • エネルギー関連株:イラン情勢の緊迫化を受けて短期的な思惑買いが入りやすくなっており、原油相場の乱高下に連動した値動きが続いています。

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. 米国・イランの停戦が事実上崩壊し、原油相場が乱高下する地政学リスクの高まり
  2. それでもAI・半導体株はSK HynixのIPO成功などを追い風に底堅く推移
  3. 円は162円台で高止まりし、日銀・政府による為替介入への警戒感が強まっている

出典:

本記事は公開情報をもとに作成しています。