今日のポイント

米ワイオミング州ジャクソンホールの会合で、FRB(米連邦準備制度)のウォーシュ議長が「インフレはなお高すぎる」と述べ、追加利上げも辞さない姿勢をにじませました。米国の株価は金曜に小幅安となりましたが、週間ではプラスを保っています。一方、日本では市場の9月追加利上げ観測が強まり、円相場は1ドル=159円台と約40年ぶりの円安圏で推移。ネパールとチベットの国境で起きた氷河決壊による洪水は、死者580人超、行方不明者約1,900人に拡大しました。

今日のニュース

日本

  • 東京都区部の消費者物価指数(8月)は前年同月比1.8%上昇し、7カ月連続で日銀の目標である2%を下回りました。電気・ガス代の補助金や米価の下落が押し下げ要因。ただし、日銀が重視する生鮮食品とエネルギーを除く「コアコア」は1.9%(前月2.0%)と、目標近辺を維持しています。
  • 日銀の9月18日の会合を巡り、追加利上げ観測が強まっています。 氷見野良三副総裁は27日の講演で9月利上げを明示しませんでしたが、市場では会合前から約85%の確率が織り込まれていました。円安と輸入インフレへの警戒が背景にあります。
  • 高市政権の来年度予算、概算要求が過去最大規模に。 各省庁の要求額は合計で130兆円を超える可能性があり、国債発行の上限をどう管理するかが焦点。首相の支持率は一時の70%超から低下しています。
  • ネパールの洪水では、日本人5人が安否不明となっており、外務省が現地対策本部を設置して確認を進めています。

世界

アメリカ

ヨーロッパ

  • ブリュッセルの検察が、相次ぐ銃撃事件を受けて麻薬組織の取り締まり強化を求めました。
  • スペイン領セウタが「崩壊寸前」だとして、EUの国境警備機関Frontexへの支援を要請。
  • エルサレムのEU事務所前で、ガザでの戦闘を巡りイスラエル人活動家が抗議しました。

経済とお金の動き

世界の経済と相場

指標 直近値(8月28日) 前日比
日経平均株価 66,405.56円 +273.58円(+0.41%)
S&P500 7,711.76 -19.23(-0.25%)
ダウ工業株30種 53,559.99 -9.45(-0.02%)
ナスダック総合 26,402.42 -138.93(-0.52%)
ドル円 159.68円 約40年ぶりの円安圏(前日比ほぼ横ばい)
ユーロドル 1.1643ドル ほぼ横ばい
WTI原油 約82.82ドル/バレル -0.86%(週間でも下落)
金(現物) 約4,600ドル/オンス 3カ月ぶりの高値圏

原油は、中東の緊張がやや和らいだとの見方(イランとオマーンがホルムズ海峡の収入分配で合意)から、週間で下落しました。金は、議長講演を前に底堅く推移し、1月に付けた過去最高値(約5,597ドル)には届かないものの、4,600ドル前後の高値圏を保っています。インフレ長期化への不安が下支えしている形です。 ※為替はECB基準(8月28日)、株価・原油・金は8月28日の終値・直近値。出典:frankfurter API、Yahoo Finance、CNBC、Fortune ほか。

アメリカの経済

金曜の米株は、S&P500が7,711.76と0.25%安、ナスダックが0.52%安と、半導体株の下落が重しになりました。ダウはほぼ横ばい。ただし週間ではS&P500が+0.5%、ナスダックが+0.9%、ダウが+0.5%(3週ぶりの反発)と、いずれもプラスで着地しています。26日に発表されたエヌビディアの好決算(売上高962億ドル、次四半期見通し1080億ドル±2%)が木曜の相場を押し上げた後、金曜は利益確定とウォーシュ議長の発言で反落しました。

日本の経済

日経平均は前日比273円高の66,405.56円と反発。円安と企業業績への期待が支えとなりました。ただし、日銀の9月利上げ観測と、40年ぶりの円安がもたらす輸入インフレが、上値を抑える要因として意識されています。物価は補助金と米価下落で表面上は2%割れが続いているものの、日銀が注視する基調的な物価は目標近くにあり、利上げに向けた地ならしは進んでいます。

今日の注目銘柄・セクター

  • エヌビディア(NVDA) … 26日の決算で売上高962億ドル(前年同期比106%増)、次四半期の売上高見通し1080億ドル(±2%)を示し、木曜は8.7%高。金曜は反落しましたが、AI向け設備投資がどこまで続くかを占う「基準」として引き続き市場の中心にあります。
  • 半導体セクター/インテル(INTC) … 金曜のナスダック安の主因。金利の先高観が出ると、株価が将来の利益を先取りしている高PER銘柄ほど売られやすく、その典型が半導体です。
  • 金(ゴールド)・貴金属 … 「金利が上がると金には逆風」という教科書どおりにならず、3カ月ぶりの高値圏。インフレの長期化と地政学リスクへの備えとして買われています。
  • 輸出関連(自動車など) … 円安の進行で為替の追い風が期待される一方、対米関税や対カナダの通商摩擦が重し。円安メリットと通商リスクの綱引きが続きます。

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. 9月18日の日銀会合 … 追加利上げの有無と、その後の円相場の動き。
  2. ウォーシュ議長の次の一手 … 米国の追加利上げ観測と、長期金利の行方。
  3. ネパール・チベット洪水 … 被害の拡大ペースと、安否不明の邦人・外国人の状況。

今日の羅針盤(Compass Insight)

きょうの相場を貫くのは「円安と金利のせめぎ合い」です。日銀が9月に利上げすれば、住宅ローンの変動金利や普通預金の金利にじわりと波及し、預金にお金を置く意味が少しずつ戻ってきます。輸入物価の伸びも、円安が一服すれば和らぐ可能性があります。ただし、米国もインフレ再燃で利上げを迫られるなら、日米の金利差は簡単には縮まらず、円安と輸入インフレ(電気・ガス代、食品、ガソリン)が家計の重しとして残ります。

短期では、9月18日の日銀会合と為替介入の有無が最大の注目点です。中長期では、日本が「金利のある世界」へ移行する過程で、家計の側にも見直しが求められます。具体的には、預金・債券の比率をどうするか、住宅ローンを変動と固定のどちらにするか、という論点です。あわてて動く局面ではありませんが、「金利が戻ってきた前提」で家計を点検しておくことに注目したい局面です。


出典:

本記事は公開情報をもとにAIを利用して作成しています。投資助言ではありません。