今日のポイント

9月17日、高市早苗首相が内閣改造を行い、第2次高市改造内閣が発足しました。日本維新の会から中司宏氏が規制改革担当相として初入閣し、自民・維新の「閣内協力」が本格的に始まりました。財務相・外相・防衛相は留任で経済政策の骨格は維持されています。一方、市場ではアメリカが3年ぶりの利上げに動き、日本銀行も本日、追加利上げに踏み切るかどうかの判断を下します。日米そろっての金融引き締め局面と、日本の新体制発足が重なる節目の一日です。

今日の羅針盤(Compass Insight)

今日は「政治の一新」と「金融引き締め」が同時に進む珍しい局面です。アメリカは9月16日に3年ぶりとなる利上げに踏み切り、ドルが対円で上昇しました。日本銀行も本日の会合で政策金利を1.00%程度から1.25%程度へ引き上げるとの観測がほぼ織り込まれています。実現すれば1993年以来の高い水準です。家計への影響で言えば、住宅ローンを変動金利で借りている人は返済負担がじわりと増える一方、円安の勢いが一服すれば輸入品や光熱費の値上がりペースは和らぐ可能性があります。短期的には、今日午後に予定される植田総裁の記者会見の言葉遣い——追加利上げに前のめりか慎重か——で円相場が振れやすい点に注目です。中長期では、「強い経済」を掲げる高市改造内閣の財政運営と、金利を上げていく日銀の金融政策が、同じ方向を向くのか綱引きになるのかが焦点になります。株式や為替への投資判断は、こうした綱引きの行方を見極めながら慎重に行うのが良さそうです。

今日のニュース

日本

  • 高市早苗首相が内閣改造を行い、第2次高市改造内閣が発足。財務相の片山さつき氏、外相の茂木敏充氏、防衛相の小泉進次郎氏は留任し、日本維新の会の中司宏前幹事長が規制改革担当相として初入閣した。18ポスト中10ポストが交代し、初入閣は7人。(首相官邸、日本経済新聞)
  • 日本銀行が9月17〜18日に金融政策決定会合を開催中。政策金利を無担保コール翌日物で1.00%程度から1.25%程度へ引き上げるとの観測が市場でほぼ織り込まれており、結果は18日昼ごろ公表、植田和男総裁の記者会見は15時30分から予定されている。(日本銀行、日本経済新聞)
  • 知床観光船沈没事故で、沈没前に乗客が撮影した船内映像が復元され、遺族が9月11日に公開した。(北海道新聞)
  • 大型の台風25号が南鳥島近海を北上しており、21日に関東へ接近するおそれがある。(ウェザーニュース)

世界

  • ポーランドのトゥスク首相が、ロシアがポーランドなど対ウクライナ支援国へのドローン・ミサイル攻撃を計画しているとの情報機関の分析結果を明らかにした。ロシアは高速・高高度で飛行するジェット推進型ドローンの投入を進めているとされる。(Euronews、Bloomberg)
  • 北朝鮮の国防次官が、北京で開催される安全保障フォーラム「香山フォーラム」に7年ぶりに出席する見通し。(聯合ニュース)

アメリカ

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)が9月16日、政策金利を0.25%引き上げ3.75〜4.00%とした。3年ぶりの利上げで、ウォーシュ議長はインフレの根強さを指摘。この日のダウ平均は631ドル安で取引を終えた。(FRB、AP通信、CNBC)
  • ニューヨーク・セントラルパークで9月26日開催予定の「グローバル・シチズン・フェスティバル」にはレニー・クラヴィッツ、ジョン・レジェンドらが出演予定。(主催者発表)

ヨーロッパ

  • ポーランド東部の一部地域で空襲警報が鳴った。ロシアによる攻撃への警戒が続く。(Euronews)
  • チャールズ英国王が、AI(人工知能)は人間の管理下に置かれるべきだと発言した。(AP通信)
  • イタリア・フィレンツェで集中豪雨が発生し、ウフィツィ美術館やピッティ宮殿に雨水が流れ込んだ。ウフィツィ美術館は収蔵作品への被害はなかったとしている。(ウフィツィ美術館、Euronews)

経済とお金の動き

9月17日の世界の主要市場は、前日のFRB利上げを無難に通過した安心感から総じて堅調でした。

指標 終値・レート 前日比
日経平均株価 64,136.25円 +213.25円(+0.33%)
TOPIX 4,094.19pt +32.47pt(+0.80%)
NYダウ 51,778.04ドル +316.14ドル(+0.61%)
S&P500 7,637.76 +85.95(+1.14%)
ナスダック総合 26,418.30 +439.87(+1.69%)
ドル円 155.69円(9/17基準) 前日から円安方向
WTI原油 101.91ドル/バレル -0.52ドル(-0.51%)

世界の経済と原油・相場 FRBの3年ぶり利上げでドルは対主要通貨で大きく上昇しました。一方、原油はサウジアラビアの東西パイプライン復旧報道などを受けて供給懸念が後退し、続落。株式市場は利上げ発表直後こそ急落したものの、翌17日には長期金利の上昇一服や原油安を好感して主要3指数がそろって反発しました。

アメリカの経済 FRBは政策金利を3.75〜4.00%とし、参加者の政策金利見通しは年内あと1回の利上げを示唆する「タカ派」的な内容でした。インフレの根強さが利上げの背景にあり、銀行株も下落するなど金融株への警戒感も見られました。(FRBの経済見通し、AP通信)

日本の経済 東京市場は日米の金利動向をにらみつつも底堅く推移。朝方に買われた半導体関連にはその後、利益確定売りが出た一方、金利上昇による利ざや改善期待から銀行・保険株に買いが広がりました。ドル円は155円台後半で推移しており、本日の日銀会合の結果次第で振れやすい地合いです。

今日の注目銘柄・セクター

  • 半導体関連(アドバンテスト、東京エレクトロンなど):前日の米フィラデルフィア半導体指数(SOX)高を受けて朝方は買われたものの、日米の金利上昇への警戒から後場にかけて利益確定売りが優勢となった。
  • 銀行・保険株:日銀の追加利上げ観測を受け、貸出金利ざやの改善期待から資金が流入した。
  • 防衛関連(三菱重工業など):三菱UFJ銀行が防衛関連企業への融資基準を設けるとの報道を受けて買いが集まった。(株探)

※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。

まとめ:注目の3つ

  1. 本日昼に公表される日銀の政策金利決定と、15時30分からの植田総裁会見のトーン
  2. FRBのタカ派利上げが続く中でのドル円相場の値動き
  3. 維新初入閣で始動した高市改造内閣の経済政策運営

出典:

本記事は公開情報をもとに作成しています。