日銀が政策金利1.25%へ引き上げ、FRBも3年ぶり利上げで日米金融引き締め|9月19日のニュースとお金
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今日のポイント
日本銀行が18日、政策金利を1.25%程度に引き上げると決めた(新方針は24日から適用)。1995年以来、31年ぶりの高水準となる。米連邦準備制度理事会(FRB)も16日、2023年以来3年ぶりとなる利上げを決定しており、日米そろって「金融を引き締める」局面に入った。背景にあるのは原油高などによる物価上振れへの警戒。一方で株式市場は利上げを織り込み済みとして底堅く、日経平均・米国株ともに上昇する場面も見られた。
今日の羅針盤(Compass Insight)
今回の日米同時利上げで注目したいのは、両中央銀行が「インフレはまだ終わっていない」という同じ懸念を共有している点だ。日銀の植田総裁は「連続的な利上げの可能性も排除しない」と述べ、FRBの政策金利見通しでも18人中16人が年内追加利上げを想定した。ただし見通しは確約ではない。今回で打ち止めと決めつけず、今後の物価や金利動向を見ておきたい。
家計への影響で言えば、日本では住宅ローン(特に変動金利)の金利上昇が今後じわじわ効いてくる可能性がある。一方で円は対ドルで157円台後半と円安が続いており、輸入品や電気・ガス代など生活コストの高止まりも続きやすい。短期的には株式市場は「利上げ耐性あり」との見方で崩れていないが、中長期では日米の金利差・原油相場の動向が、円相場と物価の両方を左右する鍵になる。住宅ローンを控えている人、輸入コストの影響を受けやすい事業者は、この利上げペースの継続性に注目しておきたい。
今日のニュース
日本
- 日銀が金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ1.25%程度とすることを決定。新方針は24日から適用され、1995年以来31年ぶりの高水準となる。9人の政策委員のうち2人が反対票を投じ、賛成多数での決定となった。
- 植田和男総裁は記者会見で、物価の上振れリスクを抑えるため「政策の局面が変化した」と説明。連続的・大幅な利上げの可能性も「排除しない」とした。
- 高市早苗首相は9月21〜24日の日程で米ニューヨークを訪問し、国連総会で一般討論演説を行う予定。あわせてトランプ大統領との首脳会談も、対中認識のすり合わせを主眼に調整が進められている。
世界・ヨーロッパ
- ロシアがウクライナの首都キーウと東部ハルキウに新たな攻撃を実施。
- フランスのマクロン大統領は、ロシアによる「ハイブリッド攻撃」の激化を受け、重要インフラや防衛産業の拠点をドローン・サイバー攻撃から守るための防護計画の策定を政府に指示した(18日)。キーウ発ワルシャワ行き列車へのドローン攻撃やライプツィヒでの攻撃未遂などを挙げ、警戒を訴えた。
- 欧州委員会のフォンデアライエン委員長も、NATOの枠組みを補完する緊急安全保障手続きなどを提案した。
アメリカ
- FRBが16日、政策金利を0.25%引き上げ3.75〜4.00%とすることを決定。2023年7月以来、約3年ぶりの利上げとなった。採決は12対0の全会一致。
- トランプ大統領は18日、デンマーク・グリーンランドと安全保障に関する合意に達したと発表。米軍のプレゼンス拡大を表明した。デンマーク首相府によると、署名は来週の予定で、発効にはデンマークとグリーンランドの議会での手続きが必要。主権は維持される。
経済とお金の動き
世界の経済・相場
| 項目 | 値 | 前日比等 |
|---|---|---|
| ドル/円 | 157.89円(ECB基準、9月18日付) | 円安基調が継続 |
| WTI原油 | 100.30ドル/バレル(9月18日・10月限清算値) | -1.93ドル(-1.88%) |
原油はここ最近100ドル台の高値圏で推移している。物価の押し上げ要因として、日米両中央銀行の利上げ判断の背景にもなっている一方、17日にはブレント原油が1%下落し1バレル104.82ドルとなり、米株式市場の追い風になった。
アメリカの経済
| 指標 | 値 | 前日比 |
|---|---|---|
| ダウ平均(9/18) | 51,682.64ドル | -95.40ドル(-0.18%) |
| S&P500(9/18) | 7,650.50 | +12.74(+0.17%) |
| ナスダック(9/18) | 26,522.55 | +104.25(+0.39%) |
FRBの利上げ自体は市場に織り込まれていたとみられ、17日には10年物国債利回りと原油価格の低下を追い風に米国株が反発した。18日は長期金利が再び5%に上昇し、主要3指数はまちまち。週を通してみればダウは下落しており、上昇一辺倒というわけではない。
日本の経済
| 指標 | 値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価(9/18終値) | 65,018.95円 | +882.70円(+1.38%) |
日銀の利上げ決定にもかかわらず、日経平均は3日続伸した。利上げが「景気の逆風にはならない」との受け止めが広がったことが背景とみられる。ただし利上げが今後も続けば、企業の借入コストや住宅ローン金利への波及は避けられず、実体経済への影響は数カ月かけて表れてくる可能性がある。
今日の注目銘柄・セクター
- テクノロジー株:米長期金利の低下を追い風に、17日はナスダックがけん引役となり大きく上昇した。将来のキャッシュフローが重視される成長株にとって、金利低下は評価を押し上げる材料になりやすい。
- 銀行・金融株:日米そろっての利上げは、貸出金利と預金金利の利ざや(利益率)拡大につながりやすいとされ、金融セクターの動向が注目されている。
- エネルギー関連株:WTI原油が100ドル台で高止まりする中、資源・エネルギー関連企業の業績への影響が引き続き意識されやすい局面。
- 防衛関連株:欧州ではロシアの「ハイブリッド攻撃」への警戒が高まり、マクロン大統領が重要インフラの防護計画を指示した。関連政策の具体化が今後の注目点となる。
※特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。
まとめ:注目の3つ
- 日銀が政策金利を1.25%に引き上げ、31年ぶりの高水準に。FRBも3年ぶりの利上げで、日米そろって金融引き締め局面入り。
- 利上げにもかかわらず日経平均・米国株ともに底堅い動き。ただし住宅ローン金利や借入コストへの波及は今後じわじわ表れる可能性。
- トランプ大統領がグリーンランドの安全保障合意を発表。署名・議会手続きはこれからで、欧州ではロシアの「ハイブリッド攻撃」への警戒も高まる。高市首相は来週訪米し国連総会出席、トランプ氏との会談を調整中。
出典:
- 日銀の植田総裁、連続・大幅利上げの可能性「排除せず」|日本経済新聞
- 9月18日の金融市場調節方針変更|日本銀行
- 高市首相 今月21日から国連総会出席で訪米を調整|NHKニュース
- 高市首相 日米首脳会談を調整 対中認識のすりあわせ図る|NHKニュース
- 9月16日のFOMC声明|FRB
- 9月16日のFOMC参加者の政策金利見通し|FRB
- キーウとハルキウへの攻撃|Euronews
- マクロン大統領の発言|フランス大統領府
- 緊急安全保障手続き等の提案|欧州委員会
- グリーンランド安全保障合意と今後の署名手続き|AP通信
- 日経平均大引け:前日比882.70円高の65018.95円|財経新聞
- 9月17日の米国市場とブレント原油|AP通信
- 9月18日の米主要株価指数|AP通信
- 9月18日のWTI原油先物清算値|DTN
- 為替レート: frankfurter API(9月18日)
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